AIサーバーを冷やすのは「水」? 20年前のPCで体験した水冷の現在

先日のブログでAIサーバーが大量消費する電力やインフラ(データセンター)を整えないといけないという記事を書きました。

人工知能(AI)の基盤であるデータセンターでは、電力消費のうち冷却が3〜4割を占めるとされています。先日の日経新聞で、電力抑制の切り札として注目されているのが、AIサーバーを水で冷やす「水冷式」とありました。エアコンでの冷却と合わせて、発熱の大きいGPU周辺に配管を巡らせて水で冷やすというものです。

この水冷ですが、特に新しい技術ではありません。

20年くらい昔の話ですが、パソコンを自作で組み立てていた時代にも、CPUが非常に高クロックになり、コア数が多くなるにつれて、CPUの発熱がどんどん大きくなっていきました。CPUにヒートシンクといった金属を密着させるだけではCPUを冷やしきれなくなり、CPUのヒートシンクに巨大なファンを取り付けて、風を送って冷やすようになりました。

当時、CPUの消費電力は130Wにもなり、CPUファンが爆速で回転し音も凄い上に、夏場には部屋の温度が上がってしまうほどでした。その頃にPC用の水冷キットが販売されたので取り付けたことがあります。水冷は非常に静かで感動しましたが、デスクトップパソコンに水を巡らせるためのタンクが横に鎮座するという、なんともメカニカルな見た目になりました。

今では、サーバーなどはデータセンターに配置されているため、その騒音や温度などは身近で感じられないと思います。もうIT技術者でも、CPUやGPUといった半導体を直接見たり、触ったりする機会はありませんね。20年以上経過しましたが、その頃のCPUとは比較にならないくらいの発熱量となったGPUは、過去5年で2倍の発熱量となったそうです。加えて台数も飛躍的に伸びているので、大変な発熱量になります。

水冷といった手法は特に新しい手法ではありませんが、また注目されているようで、省エネ家電の要素技術が活かせる日本のメーカーが技術的優位を築いている分野とのことです。

AIサーバーのGPU周辺に水の配管を巡らせて高効率で熱を吸収することで、サーバールームの冷房効率も上げることが可能になります。これにより、データセンターのサーバー冷却に係る電力消費を80%以上削減するといったメーカーも現れました。新しい技術ではではない水冷ですが、最新のサーバーに適用させるために進化があったのだろうと思います。

AIに直接関係はありませんが、先日のブログに書いたように、素晴らしい技術を支えるインフラのテクノロジーにも注目したいですね。

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