10の30乗、単位飾る新語「クエタ」​​の到来

今回は、先日日経新聞を見ていて気になった記事について書きたいと思います。

SI接頭語の範囲が拡張される予定という記事ですが、SI接頭語とは何かというと、International System of Units(略称: SI)で、メートル法の単位を基に定められた国際単位系の公式略称です。
スマートフォンのデータ容量でよく聞くギガ(10億)や小さな細胞の大きさを示すマイクロ(100万分の1)などの「ギガ」や「マイクロ」がSI接頭語です。要するに、大きな数や小さな数を伝える際、単位と合わせて桁を表す接頭語を使います。IT業界の人であれば良く聞くGB(ギガバイト)、TB(テラバイト)と言ったように、使用されるSI接頭語に新しい接頭語が4つ加わるというのです。これは、31年ぶりだそうです。この背景にはデジタルデータの飛躍的増加があるのは間違いありません。
追加される予定の接頭語は「クエタ」「ロナ」「ロント」「クエクト」です。国際度量衡委員会が22年11月に開く総会で正式に決定するそうです。

私のようなデータベース屋さんがこのニュースを見ると、Oracle社が2008年にリリースしたOracle Exadata Database Machineというサーバを思い出します。当時は、エクサってなんだろうと思いましたが、莫大なデータ量を意識してネーミングされたのだろうと思います。テラバイト級のデータベースが出てきて、ペタバイトになるのかなと思っているときにエクサだったので、そんなデータ量になるのかなと驚いた記憶があります。しかし、デジタルデータ量は、総務省の「ICTコトづくり検討会議」報告書によると、2000年に6.2EB(エクサバイト)、2010年に988EB(エクサバイト)、2020年に40ZB(ゼタバイト)とのことです。10年単位ですが、データの増加率が凄いですね。
現在のデジタルデータ量は、さらに大きく上回っていると言われています。ヨタバイト(YB)でさらに上になるSI接頭語は存在しなかったので、今年定義されるのは必然ですね。

米グーグル(Google)の社名の由来は、数の単位で10の100乗を表す「グーゴル」(googol)だそうです。創業者ラリー・ペイジ氏が、開発した検索エンジンの名前をドメイン名として登録した際に、「グーゴル」(googol.com)をグーグル(google.com)と綴り間違えたと言われています。英語の綴りって米国人でも間違えるんですね。
さらに検索していると仏教経典には10の68乗の「無量大数」というのもあるそうですが、このように20年くらい前では考えもしなかった数値が、現実に近づいているのです。IT技術の進歩で、急激にデータ量が毎年2倍近く増加していますので、今年定義される予定のロナ(ronna)やクエタ(quetta)が使われる日も近いですね。
しかし、次回追加される機会は、また直ぐに来てしまいそうな気がします。今回は、10の30乗でのquettaですが(100乗は、「google」で決まりかもしれません笑)、これ以上は覚えられないので違う表記方法になるかもしれませんね。
今更ながら、本当に近年のデータ量は凄いものですね。

出典:https://unit.aist.go.jp/nmij/info/SI_prefixes/pdf/SIprefixes.pdf

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