昭和から令和へ、変わる音楽鑑賞

このブログでは私の趣味であるバイクゴルフの話を書いてきましたが、他にもまだたくさんの趣味があります。今回はその中で音楽について書きたいと思います。

中学生の頃は、最近ラストアルバムを発表した吉田拓郎さんを初めとするフォークソングに夢中でしたが、高校生の頃からはロックにハマりました。特に洋楽のプログレッシブロック、ハードロック、メタルまで聴いていました。大学生になるとさらに加速し、レコードを収集しまくりました。ただし、当時のLPレコードの値段は2500円と高価だった(当時の大卒初任給は、10万円)ので、輸入盤(¥1700〜¥2000)を扱う新宿や御茶ノ水を毎日のように徘徊していました。レコード購入のために、お昼代を節約し1日2食でアルバイト三昧、学生時代にコレクションは1000枚近くに達しました。

しかし、その時代に画期的な出来事が2つありました。
1つは、レンタルレコードです。購入すると¥2500するレコードが、¥250(一泊二日)で借りることができるお店が日本で初めて三鷹に出店し、その2号店が私が通う大学のある高田馬場にできました。そのおかげでレコードをレンタルしてカセットテープにダビングできるようになりました。価格がレコードの1/10の¥250で、カセットテープが当時¥400ほどであったと記憶していますので、レコードを購入するのと比較するとトータルで1/4になり、カセットテープも一気に500本を超えました。

2つ目が、カセットテープの携帯音楽プレーヤーです。今や当たり前のようにスマートフォンにヘッドフォンをして聴いたり見たりしていますが、当時、録音機能がなく再生機能だけでスピーカーもついていない機器は、画期的なものでした。当時のSONYの会長が飛行機の中での音楽が聴けるように作ったとか、元々社内で若いエンジニアが遊びで作ったなど諸説ありますが、当初、SONYは売れないだろうと考えていたようです。しかし、予想に反して爆発的なヒットになり、2010年の販売終了まで累計で2億2000万台出荷されたそうです。
1979年に販売開始されたウォークマンですが、SONYの創立33周年で発売されたので33,000円、という価格も遊び心満載です。発売された年に即買いしましたが、当時の大卒初任給がおよそ10万であることから考えると、非常に高価な機器であることがわかると思います。私は、初めて10回の分割払いで購入しました。

当時使っていたのは今のような耳に入れるような密閉型でなく開放型のヘッドフォンで、電車の中でハードな音楽を大音量で聴いていたせいで周りの乗客からクレームを入れられることもしばしばでした。しかし、当時はそのような機器を使っている人がいなかったため、音漏れで迷惑をかけている自覚が全くありませんし、音漏れなんていう言葉もなかったと思います。迷惑な若者だったと思います。反省しています。


出典:日本レコード協会(https://www.riaj.or.jp/g/data/annual/ms_n.html

携帯プレイヤーは、カセットテープのウォークマンからシリコンディスクのiPodに変わり、今はiPhoneでストリーミングへと変化してきました。しかも、今や音楽もサブスクで聴き放題となりました。当時、レコード、カセットテープ、CDと買いまくって、計算すると数百万を費やしていたことを考えると、本当に隔世の感があります。

上のグラフで音楽媒体の変化と音楽媒体の売上を見ていただくとわかりますが、アナログレコードからCDへ変化し、ダウンロードが始まり、最近はストリーミングの割合が急激に増えています。今やストリーミングはサブスクになりますので、この金額の割合以上に使用されているメディアの割合は、CDを大きく超えてしまっているように思います。
一方、音楽媒体の売上合計金額は、1998年をピークに下がり続けて1/3になってしまっていますので、ミュージシャンの収入のメインはコンサートになっています。

長くなりましたので、ライブの話はまた別の機会にしたいと思います。ライブはスマホで音楽を聴くのとは全く別の体験になりますので、是非皆さんもライブに行ってその体験をして欲しいですね。

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