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株式会社インテック|24時間365日稼働、5.3TBの大規模DB移行を、SQLテスト自動化によりエンジニアわずか2名・2週間で完遂

インテックが支援する、娯楽施設向けに音声・映像を活用したエンターテインメントサービスを提供する企業では、サービスの根幹となるシステムのAWSへの移行を実施した。その際、実際に利用しているSQLを本番環境に負荷をかけずに取得できる「Insight SQL Testing」を採用、テスト作業の効率化を実現した。網羅的なSQLテストの実施で、移行後の潜在的な問題を事前に発見し、未然に障害を防ぐことにも貢献した。
Insight SQL Testingは、テスト作業の効率化とコスト削減にも寄与する。手作業では困難な網羅的なテストを短期間で実施できるため、テストのリソース削減にもつながった。SQLの性能評価の結果は、最適なAWSのインスタンスタイプ選定にも役立てられた。インテックは、Insight SQL Testingをデータベース移行の効率化と安全性向上に有効なツールとして高く評価し、今後同社が提供するサービスの中でも積極的に活用する方針だ。

移行時のテスト工数の削減以上に、お客様に対して『ビジネスを止めない』という価値を提供できたと感じます。5.3TBもあるDBの移行プロジェクトにあたって、人手では不可能な網羅的なテストを少人数・短期間で実現することができました。顧客がクラウドネイティブを目指すなか、お客様に安全な移行をお約束できる、非常に強力なツールです。

中部西日本産業事業本部 中部西日本第三ソリューション部
長谷川 正人

データベースに詳しい有識者も限られるなど、厳しい状況下での大規模移行でした。Insight SQL Testingは、まるで『優秀なDB専門家』がもう一人チームに加わってくれたかのようでした。たった2名のエンジニアで、2週間のうちに膨大なテストを完了できたのは、間違いなくこのツールのおかげです。

中部西日本産業事業本部 中部西日本第三ソリューション部
飯田 博隆

サービスへの影響なしにオンプレミスのOracle DatabaseをAWSに移行したい

TISインテックグループのインテックは、独立系SIerとしてクラウド、生産管理、金融、医療など幅広い分野でITソリューションを提供している。特にクラウド分野に強みを持ち、独立系としてベンダーに依存しない柔軟なソリューションを提供している。

その顧客であるエンタメ機器の通信サービスを提供する企業では、システムが主にオンプレミスで構築、運用され、5年ごとのハードウェア更改などがコストと技術者確保の面で大きな負担となっていた。そのため、クラウドへの移行方針が打ち出され、インテックが同社のクラウド活用を継続的に支援してきた。

ハードウェアのサポート期限が迫るなか、通信サービスの主要機能(双方向型コンテンツ)を担うシステムをAWSへ移行するプロジェクトが、2021年に開始された。インテック 中部西日本産業事業本部 中部西日本第三ソリューション部の飯田博隆氏は、「これは全国の機器導入店舗からアクセスがある重要なもので、止められないシステムです」と述べる。

移行対象のシステムでは、データベースにOracle Database 11g Enterprise Editionを利用しており、AWSへの移行に伴いAmazon RDS for Oracleに更新する。このデータベースは1日に3000万近くのトランザクションが発生し、データベース容量は合計5.3TBを超え、24時間365日止められない高い可用性と信頼性も求められる。さらに、月末や休日は普段に比べ大きくアクセスが増えるなど、拡張性や柔軟性も必要だった。

また、SQLが大量に同時実行されるため、小さなレスポンス悪化でも積み重なって大きな遅延となりかねず、レスポンスの低下は避ける必要もあった。これらの要件を満たしながら、サービスへの影響なしにデータベースをAWSに移行し、安定稼働し続けることが重要な要件だった。

本番システムに負荷をかけずに網羅したSQLが取得可能

クラウド移行を安全かつ効率的に実現するため、インテックは常に情報収集とノウハウ蓄積に努めている。その一環として2021年、インサイトテクノロジー主催のAWS移行セミナーを受講し、「Insight SQL Testing」を知った。

インサイトテクノロジーからは、その後も事例セミナーでの情報提供があり、「データベース移行のテスト作業が、大幅に楽になるツールだと理解しました」と、インテック 中部西日本産業事業本部 中部西日本第三ソリューション部の長谷川正人氏は言う。

今回の移行プロジェクトで重視したのが、本番環境に負荷を与えずに実利用SQLを取得できる点だった。飯田氏は「ダイレクトメモリーアクセス技術によって、移行元に負荷を与えずに網羅的なSQLを取得できることが重要でした」と振り返る。

とはいえ当初、プロジェクト予算にテストツールの費用は含まれていなかった。そこでインテックは、手作業とInsight SQL Testingを用いた場合の作業負荷やコストを比較する資料を作成した。今回はアプリケーション変更をせずリフト方式での移行であり、移行後のシステムテストは顧客企業側で実務に沿って実施する予定だった。

インテックの資料や説明により、顧客企業はデータベース関連の確認作業がなくなれば、テストリソースを大幅に削減可能と判断した。また飯田氏によれば、「トラブルがあってはならないシステムの移行なので、漏れのない確実なテストのためにもツールは必要との判断があったと聞いています」とも採用理由を説明する。

人手では難しい網羅的なSQLテストを短期間で実現

2021年に移行計画を策定し、2022年初頭にシステム全体設計を実施、3月にはInsight SQL Testingの採用が決まった。そして6月からの1カ月でInsight SQL Testingの環境を構築する。一連の準備は、順調に進んだ。

移行対象のシステムは長年の機能追加でシステム間連携なども複雑化しており、実行されるSQLも多様だった。また月初めや月中、月末で実行されるSQLが異なることも分かっていた。そのため、各タイミングで網羅的にSQLを取得した。長期間の取得でデータ量が増え、SQLを格納するディスク領域が不足する事態も発生したが、適宜増設することで対処した。取得したSQLは多かったが、「本番システムからキャプチャする際、本番のサービスには影響がありませんでした」と飯田氏は評価する。

取得したSQLを用いてAmazon RDS for Oracleでテストを実施した。これらの作業は、飯田氏を含む2名のエンジニアで2週間ほどかけ完了した。顧客へのレポート提出まで含めると、テスト期間は1カ月足らずだった。

テストの結果、いくつか問題も見つかった。たとえば、マテリアライズドビュー・ログなどで自動命名される名前が19cでは長くなる。他にも日次でテーブル名がリネームされることに起因する実行エラーや、移行先で不足するDBオブジェクトやカラムがあること、大文字、小文字を区別するようになりDB_LINKのパスワードがこれまでと異なることなどが判明し対処した。

処理が重くなると予想されたSQLは、入念にチェックし問題が発生しないよう対策を講じた。飯田氏は「Insight SQL Testingで事前に性能を確認し、AWSのインスタンスタイプの選定に役立てられたのは、費用対効果の面でも有効でした」と言う。

Insight SQL Testingがデータベース移行の効率化と安全性向上に貢献

今回はOracleからOracleへの移行であり、多くのSQLは問題なく動くと想定していた。しかし実際には、Oracle内部で使用されるSQLでいくつかエラーが発生した。飯田氏は「バージョンアップによってSQLに思わぬ変更が出ることに気付けました。SQLの網羅テストのおかげで、サービスへの影響が出かねない障害を未然に防ぐことができました」と言う。

長谷川氏は「Insight SQL TestingはSQLの知識があれば簡単に利用でき、使い勝手はかなり良い」と述べる。インテックは多くの顧客のクラウド活用を支援しており、そのなかではOracleはもちろんPostgreSQLなど多様なデータベースを扱う。「顧客がクラウドネイティブへのシフトを目指すなか、データベース移行作業の効率化にInsight SQL Testingはかなり有効なツールになると考えています」とも言う。

これをインテックのサービスに組み込んで利用できれば、より顧客にも提案しやすくなる。そのための柔軟なライセンスも要望する。今後、SIサービスの提供では、一層の人手不足が予測される。Insight SQL Testingのようなツールの有効活用が、ますます重要になると、長谷川氏は強調する。

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