AWSマーケットプレイスに出品してみた(AMIと料金モデル編)

AWSマーケットプレイス出品にあたり、備忘録かねて簡単にAMIと料金モデルに関して、マーケットプレイスの仕組みをまとめてみたいと思います。

今回弊社はAMI(Amazon Machine Image)での出品形式を選択しました。

詳しいAMIの登録手続きは以下、ブログを参照してください!

AMI の準備

AMI の登録と公開

AMIとして登録されたソフトウェアは、ユーザーさんが自らマーケットプレイス上で検索、購入し、EC2にデプロイすることが出来るようになります。そのため、数クリックでAWS上で必要なソフトウェアの機能を利用できるようになるという大変便利な代物です。

AMI方式の場合AWSマーケットプレイス出品にあたっては料金モデルごとに出品登録が必要になってきます。

選択できる料金モデルは
・BYOL(Bring Your Own License)
・時間課金(+年間課金)
・月間課金
・Usage Price

の4タイプが基本となります。

*便宜上、AWSの公式ドキュメントとは若干表現を変更している箇所があります。

BYOL

これは従来のオンプレミスのように、ライセンス権利の購入自体は直接メーカーとユーザー間で行われ、購入したライセンスキーをAMIにあてて使えるようにするやり方です。

この場合は、AMI自体はマーケットプレイス上のものを使うものの、ライセンスの売買はメーカー、ユーザー間で従来通り行う必要があります。そして購入したライセンスキーをマーケットプレイスから起動したEC2に入力して利用可能な状態にするという流れになります。

また、私たちが出品した際にはBYOLに関してはひとつ条件がありました。それはBYOLだけを提供し続けることはできず、しかるべき期間内に時間課金か月課金かPaid Usage Priceのいずれかもマーケットプレス上で利用可能にしなければいけないというものでした。

ちなみに弊社はその際に時間課金(+年間課金)を選択しており、現在はさらに月間課金モデルも利用可能です。

インサイトテクノロジーの製品ラインナップ

時間課金(+年間課金)

デプロイしたEC2インスタンスの起動時間に応じて課金が発生するモデルです。1時間○○円(実際はドル請求ですが)という形で時間当たりの単価を設定して、利用時間に応じて料金が発生します。また、この時間課金AMIには年間課金というオプションもあります。これは年間で使い放題モデル(EC2の起動時間に関係なく)となります。<時間課金AMIのみ単独で登録できますが、年間課金AMIのみ単独で登録することはできない仕様になっています。選択肢としては、

・時間課金のみ
・時間課金OR年間課金

のいずれかの設定になります。

時間・年間課金の場合、ユーザーは購入したサブスクリプション数しかインスタンスを起動できないという制約があります。

月間課金

月間課金モデルの登録も可能です。月間課金モデルでは、時間・年間課金モデルとは違って購入したサブスクリプション数にしばられることなく利用することが可能です。(購入したサブスクリプションが1つでも期間中にデプロイ可能なインスタンス数に制限はありません)また、プライベートオファーが出せない点も時間/年間課金AMIとの違いです。

*プライベートオファーの詳細にはまた別記事にて!

Usage Price(使用課金)

そして最後に、Usage Price課金、これは各メーカーが独自に課金ロジックを作り、それを計測するモジュール(AWSはこれをMeterと呼んでいます)を各メーカーがAWSの規格に則ったうえで開発し、実装して独自のルールにしたがって課金するというモデルです。このUsage Priceを利用することによって、例えば、処理されるデータの流量に応じて課金するなどの独自の課金方法が可能になる、、、らしいですが、まだ詳しく調べ切れていませんので機会があれば別記事にて。また一度設定した金額の変更に関してもルールがありました。それも追って別記事にて共有したいと思います。

料金モデルには以下リンクにさらに詳しく書いてありますので、ぜひ参考にしてみてください

AWS 製品の料金 – 販売者ガイド

ということで出品編はここまで、

次回は「祝、マーケットプレイスでの初受注、プライベートオファーを出してみた編」です

AWS Marketplace でのアプリケーション提供 シリーズ

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