IBM iからSnowflakeへ約1,100テーブルを安定連携。高速・安定したデータ基盤を、次の生成AI活用へ
株式会社インサイトテクノロジー(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:森田 俊哉、以下:インサイトテクノロジー)は、THK株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長 CEO:寺町 崇史、以下:THK)の基幹データ連携基盤の刷新において、データ統合製品「Qlik Replicate」および統合管理ツール「Qlik Enterprise Manager」の導入を支援したことをお知らせします。
本プロジェクトでは、IBM iで稼働するグローバル基幹システムからクラウド型データプラットフォーム「Snowflake」へデータを連携する新たな基盤を構築。旧環境では数時間を要していた大量データの同期を数分に短縮しました。現在は、基幹システムの約2,700テーブルのうち約1,100テーブルをSnowflakeへ安定的に同期しています。
さらに、Qlik Enterprise Manager(以下、QEM)による複数のQlik Replicateサーバの一元管理と監視の自動化により、運用負荷を大幅に軽減。安定したデータ連携基盤を土台に、THKでは生成AIを活用したさらなる情報活用も視野に入れています。
本事例については、インサイトテクノロジーのコーポレートサイトにて詳細を公開しています。

Qlik Replicate導入の背景
THKは、1972年に機械の直線運動部分を支える「LMガイド(Linear Motion Guide=直線運動案内)」を世界で初めて製品化し、工作機械や産業用ロボット、半導体製造装置をはじめ、幅広い産業を支える製品をグローバルに展開しています。
同社では、Tableauを活用し、生産・販売・在庫・経営管理などの情報を経営や現場の意思決定に生かす取り組みを推進してきました。一方、その土台となるデータ連携基盤では、既存データベースが1~2カ月に1回程度の障害で停止するほか、定期メンテナンスでも数時間停止することがあり、データを利用する部門から改善を求める声が上がっていました。
また、IBM iからのデータ連携に利用していたデータ統合ツールには大量更新時の同期性能に課題があり、サービス終了(EOL)も控えていました。
そこでTHKは、データベースをSnowflakeへ移行するとともにデータ連携方式を刷新。大量更新時の同期性能やIBM i固有のデータ処理への対応などを総合的に評価し、「Qlik Replicate」を採用しました。
インサイトテクノロジーによる支援内容
インサイトテクノロジーは、Qlik Replicateに関する豊富な知見とIBM iを含むデータベース技術のノウハウを生かし、PoC(概念実証)から本番稼働、QEMによる運用環境の構築まで支援しました。
本番環境を想定したPoC
本番環境と同等の構成で約3カ月にわたりPoCを実施し、同期性能やデータ整合性、運用性などを検証。文字コード変換やファイルロック、タイムアウト設定など、IBM i固有の技術課題についても対応方法を確認し、本番稼働に向けた安定性を検証しました。
データ鮮度・整合性・コストを考慮した連携方式の最適化
工場系など高い鮮度が求められるデータは短い間隔で、販売系など一定の間隔で十分なデータは1時間程度で同期するなど、利用目的に応じて更新頻度を調整。データ鮮度・整合性・コストのバランスを考慮した連携方式の構築を支援しました。
プロジェクトの成果
大量データの同期時間を「数時間」から「数分」へ短縮
Qlik ReplicateのCDC(Change Data Capture)機能を活用し、基幹システムへの負荷を抑えながらSnowflakeへの高速なデータ連携を実現。旧環境では数時間かかることもあった大量データの同期が、数分で完了するようになりました。
約1,100テーブルをSnowflakeへ安定的に連携
IBM iで管理するグローバル基幹システム約2,700テーブルのうち、約1,100テーブルをSnowflakeへ同期。2026年1月末の本番稼働以降、業務影響を伴う大きな問題なく安定して稼働しています。
QEMによる一元管理・自動監視で運用負荷を軽減
4台のQlik Replicateサーバ上で稼働するタスクをQEMで一元管理し、APIを活用して稼働状況を自動チェック。異常時にはメールで通知する仕組みを構築しました。
これにより、担当者が数時間おきに複数の管理画面を確認する必要がほぼなくなり、日常的な運用負荷を大幅に軽減しています。
THK株式会社のコメント
長年Qlik Replicateの日本総代理店を務めていた実績と、知見の豊富さを評価しました。実際、当社のシステム構成や課題を相談した際も、様々な提案をいただき、PoC(概念実証)環境もすぐに提供してもらい非常に助かりました。
IBM iに関する細かな質問にも丁寧かつ迅速に対応していただいたので、安心して検証を進められました。
THK株式会社 経営戦略統括本部 情報システム統括部
IT戦略推進部 部長
寺岡 敏矢 氏
今後の展望:生成AIによるさらなるデータ活用へ
THKでは今後、Snowflake上に蓄積されたデータを起点に生成AIの活用を進め、プログラム開発やBIツールの専門的なスキルを持たない社員でも、自然言語を使って社内情報へアクセスし、必要なインサイトを得られる環境を目指しています。
将来的には、顧客訪問前の情報収集やマーケット分析、需要・在庫の見通しなど、営業、工場、本社の各部門が必要なデータを意思決定に活用できる基盤へと発展させていく計画です。
インサイトテクノロジーは今後も、データベース技術とデータ活用基盤構築の知見を生かし、企業のデータ・AI活用を支援してまいります。
Qlik Replicateについて
Qlik Replicateは、異種データベースやデータウェアハウス、クラウド環境を横断し、データの複製・取り込み・ストリーミングを行うデータ統合製品です。CDC技術を活用することで、ソースシステムへの負荷を抑えながら、更新されたデータをターゲット環境へ継続的に連携します。
Qlik Replicate 製品ページ URL:https://www.insight-tec.com/products/qlik-data-integration-platform/
Qlik Enterprise Managerについて
Qlik Enterprise Managerは、複数のQlik Replicateサーバおよびデータ連携タスクを一元的に管理・監視するための統合管理ツールです。複数環境の稼働状況を一画面で確認でき、データ連携基盤の効率的な運用を支援します。
インサイトテクノロジーについて
インサイトテクノロジーは、1995年の創業時から一貫してデータベース技術を追究し、企業自らが良質なインサイトを得るためのデータ活用基盤「インサイト・インフラ」関連の製品をプロフェッショナルサービスとともに提供しています。
現在では、企業におけるデータの価値を最大化できるよう、データ利活用の統制を図り、データ活用推進を支える攻めと守りの両面のメリットをもたらすデータガバナンスソリューションを提供しています。
また、インサイトテクノロジーが主催するデータ技術者向けカンファレンス「db tech showcase」には、世界中からデータ技術のエキスパートが講師として登壇し、毎年1,000名規模のエンジニアが参加しています。
・株式会社インサイトテクノロジー URL:https://www.insight-tec.com/
・db tech showcase URL:https://www.db-tech-showcase.com/
※記載されている企業名、商品名、サービス名は、株式会社インサイトテクノロジーならびに各社の商標または登録商標です。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社インサイトテクノロジー
マーケティング本部
担当: 双木、遠藤
TEL: 03-5475-1450
E-mail:insight-mktg@insight-tec.co.jp