AI活用で進む成果の均質化という現実——競争力を左右するのは、その先の付加価値

このブログでは、私が考えるAIの恩恵と危惧についてたびたびお伝えしてきました。
そんな中、先日、「ハーバード大学の研究者が、一流企業のホワイトカラー業務におけるAIの活用について学んだこと」という記事が私の心に刺さりました。その内容は、AI活用の功罪についてです。

AIによって既存の作業が置き換えられるという懸念は以前から言われており、皆さん感じられているところだと思います。記事では、AIの活用により成果の均質化が進み、AIを使う人皆が似たようなアイデアを生み出す傾向があると示されていました。

この指摘は非常に納得でき、スキル上位者と下位者の差が縮まり、同じような結果を出すことができるようになるということです。実際に、AI活用によってスキル上位者は約17%パフォーマンスが向上し、スキル下位者は約43%もパフォーマンスが向上するというのです。

これは素晴らしい結果であるとともに、誰でも同じような結果に結び付くという懸念も生まれます。本来、人が持つ多様なアイデアが無くなってしまうとも言えます。

また、AIによって経験の浅い人でもベテランと同等の結果を出すことができるようになると、上位者が教育することも下位者が教育されることも必要が無くなってしまいます。

実際に私の友人が所属する大手広告代理店では、最上位のクリエーターが産み出すクリエイティブと若年クリエーターがAIを活用して産み出したクリエイティブに差が無くなり、逆転するような現象が発生しているそうです。こうした状況を見ると、新人教育などが確かに不要になるようにも感じられます。

しかし、本当にそうでしょうか?

AIによって生成される均質化したアウトプットだけでは、企業間でも差別化することが難しくなり、事業競争で勝ち抜くことはできません。AIを省力化ツールとして活用しつつ、リソース(人材計画)を見直した上で、AIが生成する結果にプラスアルファを如何にして産み出すことができるかを考えなければなりません。

企業にとって競争相手とのアウトプットの差別化は、最も重要なポイントであり、生き残りを懸けて考えるべきことです。

AIと人間は、上手く共存していくことでアウトプットを最大化することができるように思います。あまり、AIの結果だけに振り回されないように注意しないといけませんね。

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