今回は、気になったニュースについて書きたいと思います。
2月16日の日経新聞に、ソニーグループが人工知能(AI)の作った音楽から学習や生成に使われた楽曲を割り出す技術を開発したとありました。
これによって、既存の楽曲が生成に利用されていた場合に、AIの開発元に対価を求めることが可能になるということでした。
このニュースを見たときに、ビートルズのジョージ・ハリスンがソロになって生み出した名曲「My Sweet Load」が盗作として訴えられて裁判となり、「潜在意識下の盗作」と認定されたことを思い出しました。
損害賠償金額はゼロでしたが、後に60万ドルで著作権を買い取ったとされています。
このときの裁判では、曲のフレーズや歌詞から盗作として認定したようです。
最近でもブルーノ・マーズの楽曲が盗作として訴えられるなど、頻繁に楽曲の盗作問題は発生しています。
今回報じられていた技術の詳細はまだよく分かりませんが、当時の議論でも「限られた音符やリズムの組み合わせの中では、似たフレーズが生まれることは避けられない」という指摘がありました。そうした背景を踏まえると、どのような手法で判定するのか非常に興味深いところです。
近年AIが生成する「画像」や「音楽」などは、多くの場合、人間のクリエーターが生み出した作品を学習データとして生成されているのは明らかです。もしクリエーター自身がその利用を認めているのであれば問題はありませんが、そうでない場合には、その権利がきちんと守られる仕組みが必要だと強く感じます。
AIの利用者が、簡単に高品質な画像や音楽を生成し、それを自らの成果として権利を主張することには、少し違和感を覚えることもあります。もし芸術の分野でそのような状況が繰り返されるとすれば、本来生み出されるはずの新しい芸術や創造性に影響を与えてしまうのではないかとも感じます。
このように生成AIは、現時点では100点満点で言えば80点や90点の作品を、短時間で大量に生み出すことができる技術だと思います。一方で、人の心を揺さぶるような100点を超える芸術を生み出せるかという点については、まだ難しいのではないかという気もしています。
一方で、これからAIが産み出したものが組み合わされて行くとどうなるのかは見てみたいと思ったりもします。
コスパ・タイパという点では圧倒的にAIに軍配が上がりますが、人間が産み出すまでにかけた労力に対して対価が払われるようになることを望みます。
ブログに入れているイラストも、最近では生成AIに指示をして生み出して貰っていますが、生成したイラストの元になったクリエーターに対価が払われると良いなと思っています。
