猛暑2023:我々が直面する地球温暖化

今年の夏は、暑かった………。
2023年の東京の猛暑日(気温35度以上)は、22日でした。これまでがどうだったかと言うと、2022年は16日、2021年は2日、2020年は11日と、その差は歴然。今年が暑かったのは、体感だけでなく数値的にも明らかです。

いずれも東京の数値ですが、最高気温の平均も7月33.9度、8月34.3度、9月31.2度とのことでした。1991年から2020年の観測データと比較すると、7月で4度、8月で3度、9月も3度ほど高くなっています。まさに地球温暖化を感じる夏だったと言えるでしょう。

2030年までに世界中に存在する二酸化炭素量を半分に減らさなければ、地球温暖化を止めることはできないと言われています。そのためには、今あるすべての乗り物の稼働を止め、すべての会社のオフィスや工場を営業停止にする必要があるそうです。それは現実的ではありませんよね?
地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの総排出量のうち、大半となる76%を二酸化炭素が占めています。これを減らすことができないのなら回収するしかないということで、現在世界中で大気中の二酸化炭素を回収するプロジェクトが実際に行われているそうです。

最近よく耳にするようになった「カーボンニュートラル」という言葉がありますが、これは「温室効果ガスの排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする」ことを意味しています。日本では、2050年までにこれを達成することを目指しているそうです。

出典:国立環境研究所 温室効果ガスインベントリオフィス「日本の温室効果ガス排出量データ」より経済産業省 資源エネルギー庁作成

先日のテレビ番組で、二酸化炭素を回収する装置を製作している弱冠23歳の村木風海さんという方が紹介されていました。彼は、世界最小の二酸化炭素回収装置「ひやっしー」を製作し、自宅やオフィスで稼働させようという取り組みをしています。それだけでなく、回収した二酸化炭素の有効活用方法まで提案しています。素晴らしい取り組みですよね。ビジョンを掲げるだけでなく実際に装置を製作するという行動を起こし、さらに取り組みを拡げるために広報活動までやっている、こんな若者が日本にいて嬉しくなります。

関連する記事は以下よりご覧ください。
「世界最小CO2回収マシンの製作者・村木風海が考える、地球を再生させる炭素とは?」
https://ideasforgood.jp/2021/07/08/crra-muraki/

一方、温室効果ガスを減らす取り組みとは別に、米国では「太陽放射管理(SRM)」と呼ばれる技術が研究されているそうです。これは、上空に撒いた二酸化硫黄(SO2)などを使って人工的に太陽光を遮断する試みです。このような気候を人間が制御する取り組みは、他にもヨウ化銀を散布して人工雨を降らせるなどといったものがあり、地球の異常気象に対抗する試みが世界中でスタートしています。

先日の日経新聞によると、2023年7月は過去12万年の間でも最も暑かったそうです。12万年前の地球というと、なんと現代よりも温暖な気候だったと考えられている時期にあたります。そろそろ我々も生活様式も含めて見直すときが来ているような気がします。

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