集中力の限界は、90分だそうです。
大学の授業はたしか1コマ90分だったと記憶していますが、関係があるのでしょうか。集中力については別の数字もあって、本当に集中を保てる時間はたった15分とも言われています。さすがに15分で授業をするのは難しいようで、小学校の授業は1コマ45分と、15分の3セットになっているそうです。
社会人になると就業時間は約8時間になりますから、集中できる時間からすると長いですよね?ですがうまくしたもので、私の場合、間にミーティングが入るなどで作業時間が細切れになり、結果的に一回当たりの作業時間が短くなって集中しやすくなっているなと感じます。しかし、プログラマーをはじめとするエンジニアは、集中して作業しなければならない時間が長くなります。そのため、休憩は必須です。
私が日立製作所でプログラマーをしていた頃は、残業が当たり前の時代だったこともあり、1日あたり10時間以上勤務している人が大多数でした(今は、そんなことはないと思いますが)。当時はミーティングもほぼなく一日中プログラムを組む生活だったため、とても集中力がもたず、あまり残業をしていませんでした。プログラマー以外の人からは残業をしないという評価をされており、一日中プログラムを組むことの負荷について説明したのですが、あまり理解してもらえませんでした。実際、残業をしていなくても1日を終えるとくたくただったことを思い出します。
あまり残業していなかった理由はもう1つあって、コンピュータのことをもっと勉強する必要があったからです。大学は機械工学科だったため、コンピュータはほぼ未経験で社会人になりました。そのため、知識不足により業務に時間がかかってしまっていました。だからといって残業すると勉強する時間がとれず、知識不足のまま業務に時間がかかる状況が変わらないといった悪循環に陥ってしまうのです。これを断ち切るには勉強するしかありません。情報処理系では知っていればあっという間に終えることができる作業が多く、勉強の重要性を痛感していました。
しかし、最近のネットニュースで、日本では大人になって勉強しない「ゼロ勉強社会人」が52.6%であるというデータが紹介されていました。これは、世界平均と比較してみても大きな差があることがわかります。日本社会は残業が多くて長いと言われていますが、こんなところにも残業が多い原因があるような気がします。勉強しない→知識不足→長時間勤務→勉強する時間がないといった負の循環から抜け出すためにも、特にエンジニアの皆さんには、ぜひほんの少しずつでも勉強を積み重ねてみてほしいと思います。仕事とプライベートどちらも充実させるうえで、きっとプラスになるはずです。
| 項目 | 世界平均 | 日本 |
|---|---|---|
| 読書 | 34.5% | 23.2% |
| 研修・セミナー、勉強会参加 | 30.4% | 11.6% |
| 資格取得のための学習 | 22.0% | 15.9% |
| 通信教育・eラーニング | 21.8% | 7.1% |
| 語学学習 | 20.9% | 9.9% |
出典:【衝撃】日本の「ゼロ勉強社会人」は52.6% なんと1日の勉強時間は平均13分だけ
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fa5e772fdf159d49fcccf348dc8a9a6a2125c3ae
