今回の気になる数値は、どうせ2割には、嫌われるです。
人間誰しも人に嫌われたくはありません。この2割には嫌われるという言葉は、262の法則から来ています。これは、どんな組織でも上位層2割、中間層6割、下位層2割に分かれるという法則です。
働きアリの法則と言うと、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。一つの巣の中のアリは、2割が働きもの、6割が平均的な働きで、2割が働かない(サボっている)という法則です。面白いのが、サボっているアリを取り除いてもまたこの2:6:2の割合になるというのです。
この262の法則を人間関係に当てはめてみると、どんな組織でも自分に対して好意的な人が2割、どちらでもない人が6割、好意的でない人(嫌っている人)が2割になるというわけです。
アリの例でもわかるように、どのように人を配置しても2割くらいからは嫌われることは避けられないようです。性格や過去の経験、価値観など、嫌われる要因はさまざまです。自分でコントロール可能な要因ばかりではないので、嫌われることを避けるのは難しいと言えます。
「どうせ2割には、嫌われる」のであれば、嫌われることを気にして行動するのはもったいないですよね。より自分に好意的な人、もしくは、どちらでもない人との関係を構築していく方が、自分にとっても自分を嫌っている人にとっても生産性が高いと思います。
似たような法則に、経済学者ヴィルフレド・パレートによって提唱されたパレートの法則があり、これが前述した262の法則のもとになっていると言われています。パレートの法則は、「全体の大部分(8割)は一部分(2割)から生み出されている」というもので、20:80の法則と呼ばれています。
例えば、世の中にある資本の8割は2割の富裕層が所有しているとか、会社の売上の8割は2割の社員によって産み出されているといったことが挙げられます。
皆さんは、2・6・2のどこに当てはまっていると思いますか?アリの例では、サボっているアリを取り除いても残ったアリから2割がサボり、逆にサボったアリだけを集めると2割の働きアリが産まれるのだそうです。実際に人間の組織でも、下位の2割の人だけを集めると、その中の2割が上位に該当する働きをするという組織現象があるそうです。
私は、組織の中での役割・位置を意識して上位2割になりたいものです。
