4月の新たな一歩:新入社員に贈るエール

4月になりました。学生であれば新入学や進級、社会人であれば就職や異動といったイベントがあり、周りの環境も大きく変化します。

今年もインサイトテクノロジーでは、3名の新卒メンバーを迎え入れることができました。新入社員を見ていると、自分の新入社員時代を思い出したりします。
最初に就職する会社は、重要です。社会人としての基本的な考え方を身につける場所でもあるので、会社としても責任重大です。私自身も電話の取り次ぎから名刺の渡し方、会議の招集や議事録の書き方などなど、挙げればきりのないくらいたくさんのことを新卒で入社した日立製作所で学びました。当時はなんでこんなことをやらされるのだろうくらいに思っていましたが、社会人生活が長くなると最初に入社したのが日立製作所で良かったと感じます。

当時の日立では、入社後の半年間は工場に仮配属されて現場作業に従事します。そのうちの3ヶ月間は新入社員20名が甲府工場に「飛ばされ」、私はダイオードの組み立て工程の部署で働くことになりました。ダイオードというと発光ダイオードを思い浮かべる方も多いと思いますが、私が所属していたのは30年以上も前なので、整流ダイオードと呼ばれる以下のような構造のものです。

正常なダイオードは、両端から出た端子の間のガラス管の中に1ミリ四方の小さなシリコンチップ(ペレット)が入っています。それを作るためにガラス管をたくさん並べたところにペレットをざーっと適当に流し入れるのですが、当然確実に1ガラス管に1チップが入ることはなくて(まぁほとんどは、1個だけ入ります)、2個入ってしまったものは2個ぺ、縦に入ってしまったものは縦ぺと呼ばれていて、全部不良品行きとなります。

私は元々大学では機械工学科だったので、細かいものの組み立ては楽しかったのですが、ダイオードがこんなにざっくりとした組み立て方をするのだというのは驚きでした。ダイオードはアナログ半導体なのですが、後に研修で行った最先端のデジタル半導体の微細加工の現場と比べると組み立て方もアナログなのだなと面白く感じました。

新入社員の皆さんも、会社の色々な部署を経験するのは良いことだと思います。私自身も工場の現場で数ヶ月でも一緒に仕事をしていた仲間と関係ができたことで後々の仕事もスムーズに進みました。会社に入ってこんなはずじゃなかったと感じて早々にリタイアしてしまう人も多くいると聞きますが、会社内で色々な仕事や場所を経験することは今後のキャリアにとって必ずプラスになります。

我々のようなIT業界でも色々な職種があり、それによって会社の事業が成り立っています。自分が今やりたいと思っていることにとらわれずに幅広く経験することをお薦めします。

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