「同期脳」と信頼関係づくり

今回は、先日テレビで放送された「カズレーザーと学ぶ新知識」という番組で紹介されていたことに対する感想を書きたいと思います。視聴したのは「集団心理の正体」という回です。キャストとして出演したのは昨年の4月にこのブログでも紹介した元京都大学総長・山極壽一氏と他2名の学者の方で、彼らが語っていたことは大変興味深い内容でした。
このブログでは、オンラインだけでは信頼関係を構築できないと書きました。これは、嗅覚・味覚・触覚といった、近くにいないと共有できないことを共有することで、信頼関係につながるといった内容でした。今回の番組放送でも、共有しにくいことを共有することが信頼関係につながるということを山極先生は述べていました。

もうひとつ面白かったのが「同期脳」の話です。人間関係を円滑にするためには、他人と心を通わせる「同期脳」を作るのが良いという話でした。「同期脳」と書くと難しそうですが、お互いにコミュニケーションをしているときに頷くことで脳が同期し、お互いに理解が深まる相乗効果があるとのことです。確かに話しているときに何も反応がないと、わかってくれているのかどうか不安になりますよね。頷くといった単純な動作がお互いに理解が深まり、信頼関係に繋がるのは納得できます。これだとリモート会議でもできますね(カメラオフだと駄目ですが)。

今回の番組では、山極先生が「同期脳」を作るには頷きとアイコンタクトが重要であると仰っていました。目の白目は、ゴリラやチンパンジーには無く、人間だけにあるそうです。人間は、目の動きから気持ちを読むことが重要なコミュニケーションの手段のひとつになっているとのことでした。これも近くにいないと(大体1メートル以内?)感じられないことです。そのため、リモートだと同期が起こりにくいのはこのこともあると思います。
また、共感を生みながらコミュニケーションをするには、会ったほうが良いと皆さんも何となく感じていることだと思います。実際に謝罪やお願い事をする場合などは、やはり対面ですることが多いでしょう。これは、同じ空間でアイコンタクトができる距離で行うことで、お互いの信頼関係を生み、良い人間関係を構築することにつながることを何となく感じているからでしょう。

この番組は、ネットでも配信(有料サイト)されていますので、興味のある方はチェックしてみてください。
頷きとアイコンタクトという非常に単純な行動でお互いの理解が進むのであれば、直ぐに実践できます。是非皆さんもお試しください。
コロナ禍も終息に向かい、対面でのコミュニケーションができるようになってくると思います。パンデミックで失われた人間関係も再度構築できるようになると良いですね。

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