Insight Qube HCIでOracle Linux KVM検証 第2回|―Oracle Linux Virtualization Manager セットアップ―

こんにちは、インサイトテクノロジー DBアプライアンス開発本部の東です。

弊社のHCI(ハイパーコンバージドインフラ)サーバであるInsight Qube(IQ)をベースに、データベースサーバや仮想と物理のハイブリッド構成システムの導入や検証を担当しております。

過去の関連記事は エンジニアブログ > Insight Qube こちらにまとまってます

本日の内容

第2回はOracle Linux KVMのセットアップ中に発生した、想定外ポイントや上手く行かずにハマったことを紹介します。

その為Oracle社が公開している手順通りに実施すれば出来る部分については割愛します。

想定外ポイント

当初は、KVM環境を構築し「olvm-vmcontrol」というツールをインストールすれば、
ハードパーティショニングが出来ると単純に考えてました。(はい、単なる事前調査不足です。。)

しかしそうではなく「olvm-vmcontrol」を使用して、ハードパーティショニングを行う仮想マシンはOracle Linux Virtualization Manager(以降はOLVMと略します)で管理されている必要がありました。

OLVMって?何それ美味しいの?

Oracle Linux KVM ホスト、仮想マシン、記憶域、ネットワーク、ユーザーなど環境の構成、監視および管理に使用出来る、オープン・ソースのoVirtプロジェクトに基づいたサーバー仮想管理プラットフォームです。

1番イメージしやすいところでいうと、VMwareのvCenterと同じような役割をしてくれます。冗長化のHAや、仮想マシンを起動した状態のまま別のホストに移動するライブマイグレーションといった機能もOLVMによって実現されますので、これはもう必須ですね!

あとスルーしちゃうかもしれませんが、個人的にはオープン・ソースのoVirtプロジェクトという所も重要です。

商用利用されているLinuxで一番スタンダードといったらRed Hat(RHEL)ですが、RHELでもoVirtをベースにしたRed Hat Enterprise Virtualization(RHEV)があります。同じoVirtをベースにしてますのでGUI等ほぼ同じに操作出来ます。独自仕様に泣かされ難いのは地味に助かります。

セットアップでハマった事

OLVMのセットアップは以下の方式があります。

  • KVMホストのOSに追加インストールする
  • 仮想マシンとしてデプロイする(これはVMwareのvCSAと同等ですね)

商用で利用する為に必須な冗長化を考え仮想マシンとしてデプロイする方式でセットアップします。
この構成はSHE(Self Hosted Engine/自己ホストエンジン)と呼ばれます。

最初、デプロイした際に、うまくデプロイ出来なかったのですが原因は以下でした。

  • DNSによる名前解決で逆引きが出来ていなかった
  • Firewallを無効にしていた
  • SELinuxを無効にしていた

DNSとFirewallについては、マニュアルに記載があるので気づけました。SELinuxについては、私が確認した限りでは記載を見つけることが出来ず、苦労しました。

セットアップ完成

無事にOLVMのセットアップが完成すると、こんなログイン画面が表示されます。マッチョなペンギンが目を引きます!

セットアップした構成のイメージです。
Insight Qube(IQ)の物理サーバ3台に、Oracle Linux 7.9をインストールします。Oracle LinuxにKVMとIQの特徴であるSoftware-Defined Storage(SDS)をインストールします。SDSによって外部ストレージがなくても共有ボリュームを作成出来ます。

そしてOLVMをデプロイしてSHE構成とします。3台のKVMを1つのクラスターとしてホスト障害時にも仮想マシンがフェールオーバーして動作するようにし仮想マシンレベルでHA構成となります。

まとめ

  • Oracle Linux KVMでハードパーティショニングをするにはOracle Linux Virtualization Manager(OLVM)が必要
  • OLVMはVMware vSphereのような仮想基盤に必要な機能を実現する為にも必須
  • OLVMのデプロイが上手く行かない時は以下をチェック
    • DNSで逆引きが出来るか
    • Firewallは有効か
    • SELinuxは有効か
    • それでも駄目な時はログ確認とエンジニアの勘 (;^_^A

という事でなんとかOracle Linux KVMの仮想基盤の環境が準備出来ました。

次回からは仮想マシンを作成して、ハードパーティショニングの設定等、気になる機能の動作検証をガシガシやっていきます。

また、db tech showcase2021のInsight Qubeに関するセッション、F23「意外と知らない?オンプレの仮想基盤にあるOracleライセンスのお悩みを解決するための秘策」が現在アーカイブで配信されております。会期中ご参加できなかった方もご登録後視聴いただけますのでぜひこちらもご覧ください。

https://www.db-tech-showcase.com/2021/videos/

次回もどうぞお楽しみに!

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