数字から読み解く心配事のコントロール

このブログをはじめてもう5年目となります。SNSなどから直接記事を見に来られている方はもしかしたらご存じないかもしれませんが、このブログは「データは力なり」というタイトルを名乗り、データ(数値)に基づいたお話しをするように心がけています。

さて、そんなこともありデータに関連する話題はついついチェックしてしまいます。最近も色々なSNSを眺めていると、「それは本当?」と思ってしまうような数値で物事の本質を捉えようというものが多く目につきます。このブログのネタとしても面白いものなので、その数値と根拠を調べて紹介してみたいと思います。

「心配事の96%は、起こらない」

毎日、何らかの心配事は、皆さんも抱えていると思います。この数字の通りだとすれば、心配していることは20回に1回も起こらないことになります。とすると、そんなにあれこれ心配する必要はないのかもしれませんね。

ネット上にはこれに類似した言葉があちらこちらに載っていますし、書籍のタイトルになってもいるようなので、皆さんもどこかで目にしたことがあるかもしれません。調べてみると、その出典はミシガン大学やペンシルバニア大学などによる研究のようです。

この研究では被験者に心に浮かんだ心配事を逐一記録してもらい、それが実際に起こったかを調べたそうです。結果、心配事の80~79%は実際には起こらず、残りの20~21%のうち16%は事前に準備をしていれば対処可能であることがわかっています。つまり、心配事のうち実際に起こるのは4~5%程度というわけです。。

こんなに心配事が実際に起こる確率が低い理由の1つとして、実際に起こりうる心配事であっても大部分は事前に対処可能であるということが挙げられます。事前の対処というのは、何も手間をかけてあれこれ準備するということだけではありません。少し注意深く歩くといったものから、無意識下での対処まで含めた結果、発生確率を4%まで低下させることができるのでしょう。

心配事のなかでも、自分がコントロールできるものとできないものがあります。自分がコントロール出来ないことについてはどうしようもないので、私自身はあまり気にしないようにしています。そして、他者と共有できる心配事はなるべく共有して、メンタル面の負荷を下げるように考えています。仕事上でも上手く進まないことが多くあると思いますが、上司や部下に共有することで楽になることも多くあると思います。実際にトラブル案件で追い込まれてしまったときに、上司に「こんなことがあって凄く大変で不安です」と伝えて心配を共有し、客観的な視点からアドバイスをもらうだけでも、問題がまだ解決したわけではないのに気が楽になります。

私が辛い状況にある人に対しては聞き役にまわることを心がけようとているのは、このような理由もあります。


このように、心配事の9割以上は実際に発生しないので、心配しすぎる必要はないのです。皆さんも心配事で頭の中がいっぱいになることがあったら、この言葉を思い出してみてくださいね。

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