森田俊哉のデータは力なり

株式会社インサイトテクノロジー 
代表取締役社長 CEO

森田 俊哉
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モーターかエンジンかそれが問題だ

前回のブログでは、車のIoTデータが自動運転のために使用される場合のデータ量について書きました。今回は、私の趣味の1つである車・バイクについて話します。

自動車メーカーは、従来のガソリンエンジンの車からハイブリッド車そして電気自動車「EV」(Electric Vehicle)へ移行しつつあるのは皆さんもご存じのことでしょう。個人的には、日常では味わうことのできないエンジンの音、振動、オイルの匂いなどが大好きなのですが時代の流れには逆らえません。エンジンとEVのモーターは、車を動かす役割としては同じですが大きな違いがあるのはご存じでしょうか?

実は、私は、大学では、コンピュータとは無縁な機械工学科でエンジンに近しい内燃機関の勉強などをしていたのですが、エンジンとモーターでは、出力特性の違いが大きいのです。「出力特性」って何?って話ですが、基本的にエンジンは、低回転域では、あまりトルク(ちから)を発揮できません。従って、ある程度回転数を上げて多数のギアを組み合わせて、回転数を落とさないように「ちから」の出る回転数を保つことで力強く加速することができます。一方、モーターは、逆に低回転域でトルク(ちから)が出る仕様なので多数のギアを組合わせることの必要性は、あまりありません。

出力特性は以下グラフのような感じです。(あくまでイメージなので細かい突っ込みはお止めください)

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なのでドライバビリティと呼ばれる運転する感覚は、非常に異なる乗り物になります。
音も異なり、電車のようにヒュイーンといったモータの音で迫力はありませんね。

一方、作りも大きく変わり、一番複雑なエンジンやギアの部分が丸ごとモーターに変わってしまうので、新興メーカーが参入しやすくAppleなどのIT企業も自動車産業に参入すると言われています。車の部品数もEV化で4割減ると言われており、自動車産業構造が大きく変わってしまいそうです。


ガソリン自動車部品構成比 ガソリン自動車の部品点数 EV化で不要となる部品点数
エンジン部品 23% 6900 6900
駆動、伝達、操縦部品 19% 5700 2100
懸架、制動部品 15% 4500 0
車体部品 15% 4500 0
電装品、電子部品 10% 3000 2100
その他部品 18% 5400 0
合計 100% 30000 11100

(引用先:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h23/h23/html/k212300.html)

個人的には、操作する喜びはエンジンの方があり、前述したように音や振動も魅力です。特に私の好きなバイクは、電動化されたら退屈な乗り物になってしまいそうに感じます。しかし、車に比較してバイクの電動化はあまり進んでいません。それは、車のように大きなバッテリを積むことが難しく航続距離が短くなってしまうことと、バイクは、発展土壌国で大きな売上を上げており充電インフラが整っていないことも理由だと思います。日本のバイクメーカーや自動車メーカーがEV化に焦っていないのは、エンジンより構造が簡単なモーター化した車両を製造するのは、簡単だと考えているのも理由の1つとも言われています。

まあ、バイクについては、私が乗れている間にエンジンが無くなることは無いでしょうからあまり心配は、していません。バイクが電気モーター化されたら恐らく乗らないと思いますけど・・・

様々なガジェットを愛用している私としては、充電インフラが整えばAppleカーのようにITベンダーが作ったEVには一度乗ってみたいなーとは思います。
これは、早く実現して欲しいですね!

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