ホワイトペーパー紹介|クラウドにおけるデータベースのディザスタリカバリ
こんにちは!インサイトテクノロジーマーケティング本部です。
ここ数年間にわたってクラウド移行が大きく注目されていますが、それとは別の領域として、注目されているのはビジネス継続性とディザスタリカバリです。ディザスタリカバリ(DR)計画は補足として扱われることが多いですが、システムを設計する際からDR計画を考慮しておく必要があると考えます。また、ディザスタリカバリの導入はデータベースのクラウド移行ほど社内で大きな議論とはなりませんが、予算上の制限や運用上の懸念のため、すべての組織がディザスタリカバリを導入しているわけではありません。少々古いデータとはなりますが、『2012 IOUG Database Availability Survey』によると、調査に回答したDBAのほぼ半数が、ディザスタリカバリ計画の議論を試みる際には、予算が課題要因となっていると述べています。この同じ調査で、DBAの3分の1が、十分なテストが問題点となると回答しています。
上記の問題を対処するため、今回ご紹介するホワイトペーパーでは、オンプレミスの本番システムとクラウドのDRという2つのテーマを組み合わせ、DR用の費用対効果に優れたソリューションがどのようなものなのかをご説明します。
クラウドでのDRが実際に意味すること
クラウドでのDRとは、クラウド内で、完全に機能するデータベースを即座に本番データベースにできることを意味します。また、本番システムとDRソリューションの両方がクラウドに配置され、クラウド間ソリューションとして使用することも可能です。クラウドでのDRを話題にする場合、一般的に、オンプレミスの本番システムとクラウドのDRを使用することを意味し、「ハイブリッドソリューション」と呼ばれています。
DRとバックアップの比較
クラウドのDRとは、単なるクラウド内にデータベースバックアップを配置することではありません。バックアップは適切なDR戦略の重要な部分ですが、バックアップ単独としてでは、完全なディザスタリカバリ戦略ではありません。なぜかというと、バックアップを適切なデータベースにリストアするには時間がかかる可能性があるためです。適切なDRデータベースは、可能な限り最新で即座にアクティブ化できる、完全なデータベースである必要があります。
以下の表で「DR」と「バックアップ」の相違点をまとめております。
ディザスタリカバリ(DR) | バックアップ |
データベースはスタンバイ状態 | データベースのリストアが必要 |
より最新 | バックアップが古い可能性がある |
オペレーティングシステムとインフラストラクチャを配置 | オペレーティングシステムとインフラストラクチャの準備が不要 |
RTOとRPOのSLAを満たすことが可能 | RTOとRPOのSLAを満たさない可能性がある |
DRクラウドソリューションの設計
本資料では、クラウドのDRソリューションを設計する上に重点的に検討すべき3つの課題が挙げられています。
適切なクラウドベンダーの選択
まず、使用するクラウドベンダーを決定する必要があります。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Oracle Cloud、Google Cloud, Rackspaceなど、多数のさまざまな主要ベンダーが市場に存在します。ローカルクラウドベンダーのホストも存在し、これも適合する可能性があります。ベンダーが異なれば、規模、ストレージ、速度など、さまざまなオプションも異なりますので、時間をかけて最適なベンダーを調べるべきです。
クラウドDRの実際のコスト
クラウドインスタンスの価格情報を入手するときには、注意が必要です。コストはベンダーによっておよそ決まっておりますが、価格定義がすべて同じであるとは限らず、「隠れた」コストが生じるクラウドベンダーもあります。
テスト/テストの容易さ
ディザスタリカバリソリューションをテストするのは、どの程度容易なのでしょうか。オンプレミスからクラウドにスイッチオーバーしてから、オンプレミスにもう一度戻すことはできるのでしょうか。DRソリューションを構築する際に、テストを計画の不可欠な一部にすることが重要です。
これらの課題にどうすれば対応した方が良いかについての対策を本ホワイトペーパーにはご紹介しております。より詳しい内容に興味がある方は、ぜひ下記ボタンよりダウンロードしてご一読ください!