Insight World 2007
今年2回目を迎えた 株式会社インサイトテクノロジーの年次イベント、Insight World 2008 が2月26日(火)、グランドプリンスホテル赤坂で開催された。 500人を越える参加申込中、約350人の参加者を迎え、「極限への挑戦」というテーマの中で感じた「インサイト・エクスペリエンス」をレポートする。
開演前
今回の基調講演では、元F1レーサーの片山右京氏を特別ゲストとしてお迎えし、弊社代表取締役社長石井との対談形式の打ち合わせが入念に行われた。
受付が開始されると多くの参加者が講演開始を待ち望んでいる様子が伺えた。
基調講演
【第1部】 インサイトテクノロジー 代表取締役社長:石井洋一
冒頭、お越し頂いたお客様、協賛/後援企業様に心から感謝の意を表明。
データベース監査、パフォーマンス管理でNo1シェアを頂いているPISO及びPIの実績紹介から始まった。
この4月に提供予定である以下の製品とサービスを発表。
- PISO40:200以上の機能追加、特権ユーザー監査に注力したログ監査基盤の提供
- ARO40(Audit Report Option):監査対応テンプレート30種類提供
- 特権ユーザー監査対応パック:約一ヶ月で監査レポート作成基盤を提供
【第2部】 レーシングドライバー/アドベンチャリスト:片山右京氏
特別ゲストの片山氏の生い立ちからF1そして登山挑戦までの軌跡が一気に紹介されるアタックビデオが流れ始める中、片山右京氏が登壇。
F1レーサーになろうとしたきっかけ、なぜカミカゼなのか?またF1をやめた理由など興味深い対話が始まった。
なぜ登山への挑戦だったのか?そこで何を感じたのかなど、石井と片山氏の掛け合いがテンポ良く進む。
続いて、環境への挑戦としてなぜBDFでパリダカに挑戦するのか?をビデオと掛け合いで迫る。
最後に、各自が持っているゴールに向かって絶対に諦めないで挑戦することの重要性をご説明頂いた。
【第3部】 インサイトテクノロジー 取締役/製品開発本部長:石川雅也
弊社の使命「妥協しないテクノロジーで顧客に価値のある製品を提供すること」を紹介。
シェア1位の理由として、弊社が提供してきた「エクスペリエンス」を紹介。
石川は「エクスペリエンスとは、これまで妥協してきたものを今までに無い発想やテクノロジーで打ち破る」と定義する。
その後弊社が提供してきた様々なエクスペリエンスとして、1990年代のシステムチューニングの開始から「レポート」「DMA(Direct Memory Access)」「DMMT(Don't Make Me Think)」などを紹介。
最後に石川は今後提供を予定しているエクスペリエンスとして、「統合ログ管理」「DMA for Performance」「Process Collector」「Action Report」を紹介。
また4月に出荷予定のPISO40についても特権ユーザー管理や監査レポートの強化について触れた。
ビジネス/テクニカル・セッション(午後)
【T1】インサイトテクノロジー 製品開発本部: 川野和之、堀井則光
ユーザビリティー戦略を握るPISO PMの川野はPISOのコンセプトを説明後、4月リリース予定のPISO4.0の新機能をデモと監査レポートで紹介。
200項目以上追加した機能のうち、特権ユーザーの監査機能の拡張、ログ分析による監査レポート生成、遮断機能、グローバル戦略を意識したGUIの改善などを中心に説明した。
製品インフラ戦略を握るPI PMの堀井はPerformance Insightのロードマップとしてリアルタイム性の追求をR&D中の製品を使い説明。
リソース、プロセス、SQL文を時間で紐付けを可能にするコンソール画面を紹介。
「タイムシフト・サンプリング」により、プロセス単位の負荷状態など詳細情報を確認できる様子を説明。
また任意の期間に対するSQLチューニング候補レポートを紹介。
その結果、お客様は即問題を見つけチューニングが可能になると説明した。
【T2】インサイトテクノロジー テクノロジーコンサルティング本部: 三原健一
物理設計のベテラン・コンサルタント三原は、健全なシステムを実現する設計とは何か?を説明。 物理設計とは?健全なシステムとは?真のシステム要件とは?などの疑問へ明確に回答するとともに、IT基盤の効率化とサービスレベルの考え方を説明し、ビジネスを支えるシステムを構築するにはコストや様々な要素のバランスが保たれることが必要と強調。 最後に事例紹介を交えながら実践的なデータベース設計を説明し、健全なシステムにより経営者はビジネスに集中できると力説した。 T2_インサイト流「物理設計の王道」.pdf (1.0MB)
【T3】インサイトテクノロジー 製品開発本部/サポート本部:新久保浩二、鈴木壽人
顧客満足を追い続けるカスタマーサポート部 部長鈴木はデータベース・セキュリティ製品の種別をデータベースのログ収集の方法の違いから紹介。
現場の視点から製品種別毎の構成と特徴を解説し、取得方式によって一長一短がありシステムに合わせた適切な選択をする必要があると結論づけた。
DMAテクノロジーの申し子であるPISO PMの新久保は、カタログや説明資料では書かれていないNetwork Capture型が抱える構造的な問題を解説。
Network Capture型の限界として、構造的に存在するセキュリティホール、運用上の問題、DBサーバーに与える影響など技術的な視点で解説。
最後にデータベース・セキュリティの目的を達成するため、ログの質、運用、有効活用などの視点でPISOが更に進化し追及すべき技術を述べ締めくくった。
【T4】インサイトテクノロジー 営業本部 テクノロジーソリューション部:溝上弘起
今後のデータベース・セキュリティの未来を担う溝上は、まず2007年のPISO導入における現場の声を発表。 日本版SOX、内部統制、情報セキュリティ強化、情報漏洩などの対策毎に違うお客様の対策状況やあるべき姿を紹介。 アクセスログ活用の時代であることを事例を交え説明。 最後に、溝上はEvidence-Based Controlの可能性を説明し、アクセスログを活用したオンラインEvidence-Based Controlで運用負荷の極小が可能であると説いた。 T4_J-SOX・内部統制強化対策の向こう側.pdf (0.7MB)
【T5】インサイトテクノロジー テクノロジーコンサルティング本部:岸本拓也
日本トップクラスのデータベース・コンサルタント岸本は、DB診断で分かった最新チューニングを事例で説明。 まずは100社以上の実績があるOracle診断サービスAu-DBit (オーデビット)の話題へ。 Performance Insightを使用し最短5日で診断を実施しチューニングポイントの明確化が可能であると説明。 それらの診断結果に基づいてパフォーマンス問題の分類を紹介。 続いて、よくあるメモリの問題点として共有プールの断片化、データベースバッファキャッシュのヒット率が悪い?を実例を元に説明。 最後にOracleのメモリを大きくしてもパフォーマンス問題は解消されない、パフォーマンス問題は元凶から叩かなければ解決しないなど後手後手のチューニングからの脱却を実現する方法を力説し締めくくった。
【B1】データベース・セキュリティ・コンソーシアム(DBSC) CISSP:北野晴人氏
データベース・セキュリティの現状や動向紹介としてデータベース・セキュリティ・コンソーシアム(DBSC)の北野氏が登壇。 まずはDBSCの設立趣旨、活動内容や実績、各ワーキンググループを紹介。 DBセキュリティガイドライン(実装) WGのねらいから成果物までを説明。 個人情報保護からJ-SOX対策や内部統制評価などデータベースの保護に関する社会的要求の変化をセキュリティ問題や企業リスクを例で解説。 情報セキュリティは全般統制を実現する最も重要な要素の一つであり、情報は最も近い場所で守る必要があると強調。 データベース・セキュリティとして特権ユーザー管理、ID管理、ログの収集と保全、変更管理の必要性などを説明。 最後に、全般統制のシフトが始まっており、職務分掌や権限管理の重要であり、承認プロセスから責任所在を明らかにし、「行為の正当性」を証明する必要があると解説した。 データベースセキュリティーの今.pdf (1.5MB)
【B2】東芝テック(株) 生産本部情報システム部 応用システム開発担当 グループ長 戸城篤人氏
PISOの事例紹介として東芝テック株式会社の戸城氏が登場。 まずは東芝テック様のIT戦略の話題へ。 Oracle E-Business Suite(EBS)を全社的に導入、米国、欧州、アジアごとのシステム統合、さらには統一ID管理の実施などを説明。 続いてセキュリティ、内部統制の取り組み、IT全般統制の対応履歴を紹介。 主な是正事項として@システム運用の改善、運用規定・マニュアルの明確化、厳格化で対応Aパッケージソフトの導入により、システム運用の工数・費用増加、運用の複雑化を最低限に抑制、などを紹介。 パッケージソフトで解決できる点を説明し、Oracle7〜10gの11システムにPISOを導入し統制している点を紹介。 例えば、ログを全て取得し分析することにより、未許可のアクセスを警告し、システムからではない人によるアクセスをレポーティングする。 全てのデータベースログ収集とパフォーマンス確保をPISOで両立したことを強調。 B2_PISOを活用した情報セキュリティーと内部統制の実現.pdf (1.5MB)
【B3】(株)インフォセック 公認情報セキュリティマネージャ 内部統制評価指導士 伊藤潤氏
株式会社インフォセックの米国SOXコンサルタント伊藤氏が登壇。 まずはリスク対応が求められる背景とITの重要性を説明。続いてSOX法の要請事項から情報システムとの関係、内部統制やリスクを説明。 ITリスク対応の実務上の課題と解決や自己証明を行う上でのポイントを解説。 ITリスク対応の課題として不正対応を説明し、モニタリング、セキュリティ監査・脆弱性評価を例に、監査性の確保を解説。 特にデータベースに関する内部統制、情報セキュリティ対策の現実とギャップ、どのようにこのギャップを 埋めていくのか?について迫った。 そして最後に、IT統制とはITの強度(信頼性)を担保とする仕組みであると締めくくった。 B3_米国SOX法コンサルタントが語る企業リスクとIT統制.pdf (0.4MB)
【B4】セントラル短資オンライントレード取締役 永倉弘昭氏
PIの事例紹介としてセントラル短資オンライントレードの永倉氏が登壇。 低金利が続く日本の中で、高金利通貨に投資する商品として外国為替証拠金取引(FX)を紹介。 約60,000口座にもおよぶ顧客との取引、外国為替レートをノンストップで毎秒配信を支えるシステム状況を説明。 続いてOracle 10g RACが稼動しているシステムのチューニングにPerformance Insightを活用、その状況を説明。 最後にFXハイパーの画面を使いデータベースとの関係を紹介した。 B4_FX簡単紹介とPIレポートからみた為替相場.pdf (0.4MB)
【B5】インサイトテクノロジー 営業本部 テクノロジーソリューション部:大道隆久
データベース・セキュリティ第一人者であるテクノロジーソリューション部長の大道は、PISOの事例を披露。 PISO導入コンサルティング・サービスの紹介後、導入実績を元にPISO適用システムの範囲を説明。続いて、企業ニーズと対応策の傾向とその移り変わりを、情報漏洩、内部統制、J-SOXを例に解説。 更にはJ-SOXの要として発見的統制の重要性を強調。 その後特権ユーザーの機密情報へのアクセスを監査、モニタリングの説明として東邦ガス株式会社様の事例を紹介。 次にJ-SOX対応として大手電子部品メーカー様、US−SOX対策として大手携帯端末販売社様のPISO活用事例を紹介。 最後に東芝テック様の事例を使い、Oracle EBSのセキュリティ強化を具体的に紹介した。 B5_PISO導入事例紹介.pdf (2.3MB)
インサイト・ナイト
Insight Live KWEEN
Insight World 2008の最後は、究極のQueenトリビュートバンド「KWEEN」によるライブ。
お越し頂いたお客様、協賛/後援企業様のためのイベント。
石井の乾杯の挨拶をし、会場が賑やかになった頃に、バックから激しい音楽が流れ、KWEENライブが始まった。
世界で活躍するKWEENの演奏にあわせた参加者の熱唱が、会場を揺すほど大きな盛り上がりをみせた。
アンコールが終わり、弊社取締役兼営業/コンサル本部長下山から「遊びへの挑戦」をテーマにした締めの言葉で全日程の幕を閉じた。
アンケート結果
この度は、Insight World 2008で実施致しましたアンケートにご協力頂きありがとうございました。今回のアンケートは、導入を決定/承認、または意見を求められる方、導入の起案/検討をされる方ならびに情報収集の方189名にご協力を頂きました。ご来場頂きました皆様のご意見、ご要望を元に次回のInsight Worldへ反映させて頂きます。
弊社(製品、サービス)と御社の関係
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IT導入に関する立場
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IWでご関心を持たれた点
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最近、気になっているテクノロジー
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次回のIWにて実施して欲しいセッション
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意見・感想
- 素晴らしいキーセッションでした。旧来にない"エクスペリエンス"そのものでした。ありがとうございます。
- 基調講演は分かりやすく、とても勉強になりました。
- ユーザー事例は、現実的な解としてのパッケージ導入として受け止めました。ありがとうございました。
- 導入事例の紹介はやはり興味深かったです。セッションが「ビジネス」と「テクノロジー」に分かれているはおもしろい。
- とてもセキュリティの今後の大切さが理解できました。
- Made in Japanのソフト/ツールのベンダーとして益々のご発展を祈ります。
- 見えない物を「事例」や「考え方」に置き換えて説明していただきましたので、理解が進みました。
- 新しい技術、ソリューションを知ることができて、大変勉強になりました。次回も参加させてください。
- 来年度、親会社でのPISO導入が決まりました。ご支援の程よろしくお願いいたします。
など多くのご意見・ご感想を頂きました。
アンケートにご協力頂きありがとうございました。




