Oracle新人のRACインストール その13

<Oracle新人のRACインストール その13>
ペンネーム: world famous beagle

岸田さんの衝撃の発言!
「印旛くん、データベースのインストールまでは終わってるんだよね?」
「あ、はい。あとは、データベースの作成だけです」
「じゃあ、1回削除してみて」
「え???」
「どうせ、君まだ1人じゃインストールできないんでしょ?」
「はい・・・」
「それに、お客さんのところで、
DBを削除してからインストールしなきゃいけない時もあるから」
「はい・・・」
「じゃあ、よろしく」

せっかくもう少しでインストールできそうだったのに、消すの?!
なんか悲しい・・・。

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この5分前・・・

インストールは、順調に進んでるな。もう90%近くまで来た。
このあとは、設計書通りにDBをつくればいいみたいだけど、いまいち不安。

「あ、インストールが終わった。ん?また画面が上がってきたぞ・・・」

データベースコンフィグレーションアシスタント?
これでDBを作るのかな?

まずは、またDBのテンプレートを選ぶのか。
カスタム、データウェアハウス、トランザクション処理、汎用・・・。
いまいち違いがわかってないのが気になるけど、設計書があるんだからカスタ
ムで大丈夫かな。

あ、ちょうどいいところに岸田さんが来た・・・
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■DB、CRSの削除に挑戦
「富樫さん、今度は、DBとCRSを削除することになったんですけど、それって
Windowsでいうところのアンインストールということですよね?」
「は?Linuxでもアンインストールだけど」
「あ、そうですか・・・。すいません。
じゃあ、Windowsに入れたソフトをアンインストールする時みたいに、クリッ
ク1つでみたいにできるんですか?」
「どうだろうね。インストールする時に、印旛くんの言ってるようにクリック
1つじゃなかったんだから、アンインストールもそうはならないんじゃない?」
「それはそうですね・・・。というと。また長く険しい道のりっぽいですね」
「うーん。多分、ファイルを削除して、
RAWデバイスをきれいにすればいいだけだと思うけどな」
「ん?どういうことですか?なんか簡単そうに聞こえますけど」
「だって、もとのLinuxのOSが入ってた状態に戻せばいいんでしょ?
インストールしたファイルとかディレクトリを消せばいいんじゃないかな」
「そう言われるとそんな気がしますね」
「うん。Oracleが起動する時も、CRSが起動する時も、ようはOSがディスクから、
ファイルなりパラメータを読み込んで起動してるんだから、それを消してあげ
れば、Oracleは起動できなくなるよね。斉藤くんにも聞いてみたら」
「なるほど、そうしてみます」

「斉藤くん、DBとCRSを削除したいんだけど、ファイルを削除したらいいの?」
「そうですね。ORACLE_BASE配下に、インストール時につくられたファイルが
あるので、それが主だったところです」
「主だったところ、っていうと他にもある?」
「えーっと、/etcの配下にも、Oracleのファイルがあったと思います」
「それを消せばいいんだね?」
「はい、それで大丈夫だと思いますよ」
「ありがとう。さすが斉藤ちゃん」
「あ、あとOCRとVoting Diskを初期化した方がいいです。たしか、シェルがあ
ったと思いますよ。そのあとfdiskで一度削除した方がいいかもしれません」
「シェルはどこに?」
「正確にはわからないですけど、CRSのHOMEディレクトリ配下のどこかです」
「それは、マニュアルを見ればわかるよね?」
「あ、はい。マニュアルを見れば間違いないです」
「うん、わかった。ありがとう」

よし、早速マニュアルを確認してみよう。
うーんと、あったあった。
rootdelete.shとrootdeinstall.shを流せばいいんだな。
この2つがClusterwareのインストールの時に作られたファイルを削除してくれ
るのか。
それじゃ早速。

まずは、Oracleのサービスが起動していないことをpsコマンド等で確認します。
CRSのサービスも起動しているかどうかを確認し、
起動していた場合はサービスを停止します。

(例)
# cd /opt/app/oracle/product/10.2.0/crs/bin
# crsctl stop crs

rootユーザで以下の作業を実行します。
# cd opt/app/oracle/product/10.2.0/crs/install
# ./rootdelete.sh
Shutting down Oracle Cluster Ready Services (CRS):
Shutdown has begun. The daemons should exit soon.
Checking to see if Oracle CRS stack is down...
Oracle CRS stack is not running.
Oracle CRS stack is down now.
Removing script for Oracle Cluster Ready services
Updating ocr file for downgrade
Cleaning up SCR settings in '/etc/oracle/scls_scr'

# ./rootdeinstall.sh
Removing contents from OCR device
読み込んだブロック数は 2560+0
書き込んだブロック数は 2560+0"

***サーバ障害などで上記2つのシェルを起動できない場合***

・CRSのサービスを停止する
# cd /opt/app/oracle/product/10.2.0/crs/bin
# crsctl stop crs

・下記のファイル、ディレクトリを手動で削除します
# rm -f /etc/init.d/init.cssd 
# rm -f /etc/init.d/init.crs 
# rm -f /etc/init.d/init.crsd 
# rm -f /etc/init.d/init.evmd 
# rm -f /etc/rc2.d/K96init.crs
# rm -f /etc/rc2.d/S96init.crs
# rm -f /etc/rc3.d/K96init.crs
# rm -f /etc/rc3.d/S96init.crs
# rm -f /etc/rc5.d/K96init.crs
# rm -f /etc/rc5.d/S96init.crs
# rm -Rf /etc/oracle/scls_scr
# rm -f /etc/inittab.crs 
*******************************************************

よし、あとは、ORACLE_BASEと/etc配下だな。
Oracleっていう名前のファイルがあるかみて削除すればいいかな。

■$ORACLE_BASE配下の削除
# cd /opt/app
# rm -Rf oracle

■/etc配下の削除
# cd /etc
# ls ora*
oratab oraInst.loc
oracle

# rm -Rf oratab orainst.loc oracle

さよなら、Oracle。

あとは、メルマガの第4回から第6回を見て、
共有ディスクの設定をしなおせばいいかな。

fdisk、dd、RAWデバイスのサービスの起動・・・・・・・・・・。

これでいいのかな。
「岸田さん、ORACLE_BASE配下と/etc配下のOracle関連のファイルを削除した
んですけど、これで大丈夫ですか?」
「もう一度インストールしてちゃんとできればいいよ」
「はい。大丈夫ですよね?」
「やればわかる」

インストールスタート!!

順調、順調。
たくさんつまずいただけあって、今回はスムーズだな。
あ、そういえばデータベースのテンプレートっていうのを調べておこうかな。
DBCAの所まではきっといけるはずだし。
データウェアハウスとトランザクション処理だったかな。
マルチタスク、マルチタスク。

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来週からは、DBを作成しながら、Oracleについて勉強していきたいと思います。
ついに本題という感じでしょうか。
みなさん、いましばらくお付き合い下さい。