株式会社インサイトテクノロジー 発行 http://www.insight-tec.com/jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.1 ☆☆☆ おら!オラ! Oracle −どっぷり検証生活− ☆☆☆ 2000.04.12 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 他ではなかなか得られない、マニュアルを読んでもわからない、 そういったOracleに関する技術情報をお届けするメルマガです。 実際に検証した結果も交えてお伝えしていきます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <<目次>> ■Oracle検証生活・・・フリーブロックに関する検証 その1 ■お知らせ・・・○Oracle管理ツール ○セミナー案内 ○連載情報 ○書籍格安販売 ○QAについて ■編集者より ■■注意事項!!■■ 本文中にテーブルが含まれていますので、お読みになる際はMSゴシック等、 等幅フォントをお使いただくことをお勧めします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ Oracle検証生活 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <フリーブロックに関する検証 その1> ペンネーム ちゃむ 「コアレス(coalesce)の動きを教えてほしい」、 「フリーブロックは、どのように確保されて、 どのようにしてテーブル等の領域として使われるのか」 というような質問が弊社に寄せられた。また、実際のサポート業務の中で尋ね られることも少なくない。そこで、密接に関係するこれらを検証を交えながら 説明しようと思う。 まずは、「コアレス」から説明するが、一言でいってしまうと、空スペースの フラグメンテーションを合体させる機能のことで、通常であれば、SMONが5分 ごとに自動的におこなう(以前は2時間ごとであった)。空スペースのフラグメ ンテーションというのは、具体的に言うと、例えば物理的に隣り合って存在し ていた10MのテーブルAと20MのテーブルBをDROPしたときスペースが開放させて、 空スペースになる。その隣り合っていた領域には、エクステント境界が残る。 例えば、この状態で、25MのテーブルCをつくろうとしても、領域がなくてつく れない。そこでコアレスという機能が重要になってくる。簡単に言ってしまう と、そのエクステント境界をなくしてしまうことだ。それにより30Mの空領域 を確保して、25MのテーブルCも作成できるようになる。(空領域が物理的に隣 り合っていないと当然コアレスしても結果は変わらない。ダイナミックに空領 域の配置を整理していたら、処理が重たくってしょうがない)では、どのよう なタイミングでコアレスがおこるのか? 1.alter tablespace <テーブルスペース名> coalesce を発行したとき。 2.5分に一回smonが自動的に (テーブルスペースのpctincrease 0以外を設定したテーブルスペースのみ) 3.pctincrease 0に設定したかしないに関わらず、コアレスしないとエクス テントを割り当てる空領域が足りないとき では、それぞれ、検証してみよう。 1.に関してはコアレスするのは当たり前であるが、オラクル内部でどのよう なことがおきているか見てみよう。まずは、V$LOCK(DBA_OBJECTSのなかでは、 V_$LOCKがビューでV$LOCKはそのSYNONYM)というディクショナリーを調べてみ よう。 ADDR KADDR SID TYPE ID1 ID2 LMODE CTIME ----------------------------------------------------------- 01002F48 01003014 9 TX 131076 3480 6 0 8009634C 80096360 9 TM 12 0 3 0 80063FA8 80063FB8 9 ST 0 0 6 0 ID1、ID2はTYPEによって格納される情報は異なるが、TMはテーブルに対する更 新ロックを示し、ID1は、オブジェクトIDを示す。ID1は12になっているが、そ のオブジェクトはFET$というテーブルで、フリースペースを管理しているテー ブルである。よく使うDBA_FREE_SPACEビューは、FET$をもとにして作ったもの である。TXは更新処理に対するロールバックの情報を示す。 通常updateするときは、TM,TXが一組でそれぞれLMODEが3(row exclusive), 6(exclusive)で取得される。もっと具体的にいうとTMのLMODE 3のほうはテー ブルに対して表ロックをかけている状態で他のプロセスからalter table や drop tableできない。TXのLMODE 6のほうは、ロールバックセグメント中のそ のプロセスが使用している部分を他のプロセスに使われないようにしている。 このときの、ID1,ID2は、ロールバックセグメントの場所を示している。同じ行 をロックできないのは、このTXの6が取得されているからである。上記のV$LOCK の例はその典型的な例で、FET$に対して更新をかけていることを示す。 TYPEがSTのものは、STエンキューのことで、インスタン上に1つしか存在しない。 truncateやダイレクトロード処理など領域マップを直接更新する必要のある処理 で取得されるロックであるが、コアレスの処理でも領域マップの更新をするので、 LMODEの6(exclusive)がかかっている。このロックがかかっていううちは、表 領域に対するどのような操作もできない。 STは、通常はほんの一瞬しかかからないので、問題になることはないが、もし、 LMODEの6でこのロックを長時間取得しているときがあれば、表領域に対して、 領域マップの更新ができなくなり、他の処理の妨げになることは言うまでもな い。また、V$LOCKには、ctime(秒単位)という項目があり、どれくらいの時間 ロックを取得しているかわかる。V$LOCKでいろいろなことがわかるので、ぜひお さえていただきたいディクショナリーである。 (詳しくは、弊社著書 ORACLE8 プロフェッショナルテクニックP210 ソフトリ サーチセンター 参照) また、他にこんな使い方をしているという例があれば、ぜひ、どしどしメールに て教えていただきたい。それ以外にも、この記事によりなにかご質問等があれば、 次回以降の記事にどんどん反映していくので、ご意見をいただきたい。次回以降、 2.3.に関しても検証する。 以上 茅ヶ崎にて 〜フリーブロックに関する検証 その1〜 by ちゃむ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ Oracle 管理ツール▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Oracleを知り尽くしたメンバーが開発したOracleパフォーマンス監視ツール の決定版。インサイトテクノロジーの技術者の知恵とノウハウがここに結集! パフォーマンス監視だけでなくOracleを使用しているシステムの運用、管理、 そして開発にも役立つ機能がいっぱいです。 詳しくは以下のURLをご覧ください。 http://www.insight-tec.com/jp/products/products.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ セミナー案内 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <無料セミナーのご案内> 次回の無料セミナーは、4月28日に開催いたします。 特別セミナーとして、日経オープンシステムに連載された中から 「REDOログの仕組み」について、弊社のデータベース・コンサルタントが わかりやすくご説明させていただきます。 http://www.insight-tec.com/jp/topics/semi_information.html インサイトテクノロジーのホームページより申し込み受付中です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ 連載情報 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <雑誌連載:体験的・DBAのお仕事(DB Magazine(翔泳社))> Oracleのエキスパートとして定評のある弊社のスタッフが執筆しております 連載記事です。Oracle関連業務に携わる方、是非ご一読ください。 http://www.insight-tec.com/jp/topics/magazine.html 上記のURLで各回のタイトルがご覧になれます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ 書籍格安販売 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <1割引&送料無料&プレゼント アンコールにお応えしました!> 好評をいただいております既刊本「Oracle8 プロフェッショナルテクニック」 を弊社のHPよりお申し込みいただいた方に限り、1割引&送料無料でご提供 いたします。 また、前回の好評にお応えして上記の書籍をお買い上げいただいた方 先着10名様に、「 ORACLEデータベースチューニング」(日本オラクル監修 、小幡一郎訳)をプレゼントキャンペーンの第2弾を実施します。 専門書としては異例の速さで増刷が決定するほどの好評をいただいている 「Oracle8 プロフェッショナルテクニック」をお得に入手するチャンスです。 この機会をお見逃しなく! http://www.insight-tec.com/jp/topics/books.html ホームページより受付中です。お早めに! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ QAについて ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <皆様からのQAを受付けております> 皆様のQAにはできるだけ、お答えしたいと思っています。 すべてのQAにお答えすることはできないかもしれませんが、 適宜メルマガ内でとりあげていく予定ですので、是非QAをお寄せください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ 編集者より ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 創刊号いかがでしたか?是非、ご意見、ご感想をお寄せください。 また、読者の方々からの質問も受け付けていますのでよろしくお願いします。 インタラクティブなものになっていくといいなあと個人的には思っています。 それでは次回をお楽しみに! by UA ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <おら!オラ!Oracle−どっぷり検証生活−> 発行/編集:株式会社インサイトテクノロジー http://www.insight-tec.com/jp マガジンID:0000030093 本メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 Copyright (c) 1996-2000, Insight Technology Inc., All rights reserved. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
