ビッグデータプロジェクト、データ分析プロジェクトが成功しているケースはまだまだ少ないのが現状です。成功しないばかりか、情報収集プロセスから進まない場合も多いのではないでしょうか。アクションを起こすために必要なフレームワークや実例が不足していたことが原因のひとつと言えます。本セミナー(BigData Project Accelerator)では、ビッグデータプロジェクトを加速させるために必要なノウハウ、ユースケースをご紹介させていただきました。

3つのセッションで視点を変えながら、米国で標準化されつつあるビッグデータに関するフレームワーク、ビッグデータ/データ分析分野の最有力分野といわれる医療業界の実例、分析対象のデータを配置する分析基盤について、ビジネスバリュー、コストパフォーマンスを最大化し、プロジェクトを推進するために必要なノウハウ、選択方法について解説いたしました。

開催レポート

[Keynote]
ビッグデータプロジェクトを加速させるための仕組みと運用
-米国の最新フレームワーク動向とデータアドミニストレータの役割の変化-
特定非営利活動法人ヘルスケアクラウド研究会理事 博士(医薬学) 笹原 英司 様
第1部の講演では、米国の政府機関や医療機関の最新事例を交えながら、米国のビッグデータ関する取り組みや、抱えている課題、最新動向についてお話しいただきました。

最近よく聞く単語のひとつ、「データサイエンティスト」に代わる新しい役職「データアドミニストレータ―」についてご紹介いただきました。米国メディケア・メディケイドサービスセンターでの実際の業務として、データベースの標準規格や業務・運用手順の確立、データベースのメンテナンス・チューニングを実施などがあるそうです。更に、「Chief of Data Officer (CDO)」という役職についても解説いただきました。まだ日本では聞き慣れない言葉ですが、米国企業で最近増えてきている役職のひとつだそうです。

[CaseStudy]
1,000万人規模の医療ビッグデータ活用までの道のり
メディカル・データ・ビジョン株式会社 EBM事業部長 中村 正樹 様
第2部の講演では、ビッグデータ分析基盤「Actian Vector」のユーザー事例として、製品導入ヒストリーを、日本国内ファーストユーザーである、メディカル・データ・ビジョン株式会社様にご講演いただきました。

「全国約200の施設から集めた1,000万人分の医療・健康データを瞬時に分析し、製薬会社・医療機関に提供するサービス」を開始する裏側で、「実行速度」「運用・保守性」「開発のしやすさ」などの様々な面から検証し、Acitan Vectorを選定したプロセスをご紹介いただきました。

[Product]
データ分析に最適な基盤とは? -コスト/スピードでビジネスバリューを得るために-
株式会社インサイトテクノロジー CTO 石川 雅也
第3部の講演では、データベースの歴史とともに振り返り、これから必要になっていくデータベースやアーキテクチャ交えて、DWH向けRDBMS「Actian Vector」の分析基盤のご紹介をさせていただきました。

データベース業界に大きな影響を与えた、Michael Stonebraker氏が「象のジレンマ:データベースの未来はどうなる?(ZDNet.com)」にて語った内容に沿って、ビッグデータ時代に対応したDWH専用カラムナーデータベース「Actian Vector」の機能や導入事例を交え、詳しくご紹介させていただきました。

ビッグデータ分析基盤「Actian Vector」導入事例

メディカル・データ・ビジョン株式会社

メディカル・データ・ビジョンでは、自他社の製品がどのような疾患の患者に、どのタイミングで、どの程度処方されているかを把握するため、製薬会社向け診療データ分析ツール「MDV analyzer」を使って、多角的な分析を行うプロジェクトを立ち上げた。「問屋から病院にどの薬剤がどれだけ卸されているのか」を把握するためのデータは整備されていたものの、医師が患者に処方した薬剤の実態をつかむデータベースがなかったため、製薬会社が自他社の製品がどのような疾患の患者に、どのタイミングで、どの程度処方されているかを把握できず、効果的なマーケティングを行うことが困難だった。患者数約1,000万人の薬剤処方実態を日単位で分析するため、高速な分析が可能なデータベースと、その性能を最大限活かすことのできる安価なハードウェアを必要としていた。

日本調剤株式会社

調剤薬局を全国展開する日本調剤は、処方箋を分析する基盤にインサイトテクノロジーの「Insight Qube」を採用した。必ずしも実績が豊富ではない製品を選定する上でリスクはなかったのか。その導入効果は十分足るものなのか。導入に携わったシステム部門とユーザー部門の3人に話を聞いた。